バハムートラグーン
SFC、SQUARESOFT
スクウェアソフトがSFC時代後期に出したシミュレーションRPG「バハムートラグーン」。
「帝国が戦争をしかけてきて、故郷のカーナは陥落。王は死に、王女はさらわれた…
それから数年後、カーナ戦竜隊隊長ビュウは、故郷を取り戻し、また王女を救うため反乱軍を立ち上げた!」
…もはや使い古されたこてこての王道ファンタジーストーリーなのにも関わらず、
ヒロインのあんまりな行動のため未だネット上で話題にのぼるスクウェアソフトの問題児が
このバハムートラグーンなのです。
ゲームシステム
ゲームはシミュレーションRPGとRPGを足して2で割ったような感じのゲームです。
ナイト・ウィザード・プリーストなどの職業の違うキャラクターが30人以上いて、
その中から4人編成×6パーティーを選択しステージをクリアしていきます。
各パーティーにはそれぞれ1匹ずつドラゴンがつき、プレイヤーは
自動制御のドラゴンとうまく連携しながら敵を倒していくゲームとなっています。
接近戦を選択したときの戦闘がコマンド式のRPGの1ターン分であるところや、
自分パーティーへのアイテム・回復魔法の使用に関して1ターン消費しないところが
RPGっぽい部分でもあり、シミュレーションRPGが苦手な方でも楽しめると思います。
バハムートラグーンオリジナルのシステムとして、ドラゴンの成長システムがあります。
このゲームにおいて、武器・防具をはじめとするアイテムは全てドラゴンに食べさせることができます。
アイテムを食べさせるとドラゴンの性能が上がり、
ドラゴンの性能があがるとプレイヤーのステータスが強くなるといったシステムです。
例えばウィザードの炎の魔法のレベルを上げたい場合、炎系の武器をドラゴンに食べさせ
ドラゴンの炎能力値を上げる、といった感じで強くします。
したがって主人公達の装備だけでなく、ドラゴンにじゃんじゃん物を食べさせなければなりません。
というかむしろドラゴンを成長させる方が重要となってきます。
敵を倒すときに、炎系の攻撃で倒すと炎系のアイテムを落とすようなシステムにもなっているので、
いかにして敵を倒しドラゴンを成長させるかがプレイヤーの腕の見せ所となります。
このシステムがなかなか良くできていて、面白いところではあるんですが、1つのステータスをMAXにすると
ドラゴンがびっくりするぐらい強くなってしまい難易度が下がるので、そこらへんのバランスに
まだ改良の余地があったのではないかと思います。
我らがヨヨ様
ということで本ページのメインコラムがこちらです。
バハムートラグーンのヒロイン(?)、ヨヨ様。
彼女こそカーナ王国の王女にして、父親を殺され帝国軍にさらわれてしまった薄幸な少女なのです。
彼女は子供の頃、主人公ビュウに恋心を抱いておりました。
あるとき主人公のドラゴン「サラマンダー」でお城を抜け出した二人は、思い出の教会というところへ訪れます。
そこでヨヨ様は、「思い出の教会に2人で入った男女は、結ばれて幸せになる」ということをビュウに教え、
一緒に入ろうと誘います。とまどうビュウでしたが、その後冗談であることを笑いながら告げるヨヨ様。
そして…「もし大人になっても今と同じ気持ちだったら、また一緒に入ろう」のようなことをビュウに言うのでした。
月日はながれ、カーナは陥落。
ビュウはカーナを守れなかった悔しさから、故郷を取り戻すため、また王女を救うため、
戦争の際に逃げてしまったドラゴンを探し出す旅に出ます。
数年の旅の後、ようやく逃げ出したドラゴンを探し出したビュウ。
彼はカーナの戦士達と、同じく国を滅ぼされたマハールの戦士、ゴドランドの魔法使いたちと共に
反乱軍を立ち上げ、帝国に反旗を翻したのです!
で、このビュウがドラゴンを探していた数年の間にヨヨ様はなにをしていたかというと…
敵軍の将軍パルパレオスと逢い引きをしております。
しかも子供のころ、ビュウとまた来ようといった思い出の教会に2人で訪れてます。
その際、パルパレオスのドラゴン「レンダーバッフェ」に乗って「サラマンダーより、ずっとはやい!!」とかぬかしてます。
とどめに「王女なんて呼ぶのはやめて…」。
ビュウが苦労してヨヨ様を助けようとしているのに、この女は…
んで、ビュウが無事反乱軍を決定し、色々あったうちにヨヨ様を救い出すことに成功します。
そして色々あったうちにいつのまにかそのパルパレオスが仲間になってます。
で、いよいよカーナを取り戻し…思い出の教会もセットで取り戻すことに成功しました!
ビュウ・ヨヨ様・パルパレオスの3人は思い出の教会に行く事になり…
主人公の目の前で2人して思い出の教会に入っていきます。
おとなになることは悲しいことなのです。
そしてチュッチュチュッチュ
ビュウが話しかけても一切無視です。
…二人で思い出の教会にいくのは構いません。
だからってこれまでヨヨ様を救うために必死に努力したビュウの目の前で入らなくてもいいんじゃないでしょうか…
その後、ドラゴンの赤ん坊を作る場面では
青○をしていたと思われる2人はすでに家族計画を立てています。
そしてビュウが艦長代理を勤める戦艦の中で
パルパレオスは夜な夜な股間の戦艦を発着させているようですね。
幼い頃から一緒にいる、じい的なポジションのマテライトの問いかけも無視し
パルパレオスにべったりくっつくヨヨ様。
そしてそれらが主人公の想いも知った上での行動である事が判明します。
しかもエンディングではまさかのキープ発言です。
そんなところが、ヨヨ様のヨヨ様たるゆえんなのです。
長くなりましたが、ヨヨ様のヨヨ様ぷりが伝わったでしょうか?
ちなみにこのゲーム、戦艦の名前とドラゴンの名前、
そして主人公の名前とヒロインの名前には好きな名前を付ける事ができます。
つまり、ここで自分の名前と好きな子の名前を入れてしまうと…
あとはやってからのお楽しみ★
とまあそんな感じで、このヨヨ様は
スクウェアRPG3大悪女のうちの1人として認識されているようですよ。
現在、Wiiのバーチャルコンソールで配信されたらしいので、未プレイの方は是非。
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