半熟英雄 ああ世界よ半熟なれ
SFC、スクウェアソフト










半熟英雄は、兄弟と仲良くプレイしたゲームの1つでした。

幕間のしょ〜〜〜もないギャグ、スクウェア作品からのパロディ、

それでいてしっかりとしたゲームシステム、個性豊かなエッグモンスター、耳に残るBGM…

これらの要素とその絶妙なバランスが、おもちゃ箱のようにプレイヤーを楽しませてくれるゲームです。


僕が漫研の会誌で、やたらパロディを使うのは

もしかしたらこのゲームの影響かもしれない。

そんな僕が愛して止まないこのゲームを、今日は布教したいと思います。



ょっぱなから脱力

前作で大陸の再統一を果たしたアルマムーン王国の王子(主人公)。

しかし、剣の稽古こそ欠かさなかった王子だが、私生活は全くだらけきっていた。

どれくらいだらけきっていたかというと、



幼児退行して自分の名前さえ書けなくなったほど。


そんな王子のところに、「完熟なる者達」が戦争をしかけてきた。

「この戦争で、王子が昔の姿に戻れば…」という大臣の期待を胸に、今戦いが始まった――



ームシステム

おとぼけたストーリーとは裏腹に、ゲームシステムはかなりしっかりしています。

ジャンルは、リアルタイムシミュレーションです。ギャグなのに!?

ただ、前作と比べると遙かに難易度が下がっているらしく、頭を使わずともごりごり敵陣地を占領していく事ができるので安心安心。




基本的な流れとしては、こんな風にフィールドマップがあって、

敵の城をすべて占領する → ボス城出現 → ボス戦 → 次のマップへ

といった流れで進んでいきます。



最初、自軍の城には主人公と将軍が3人の計4人がいて、

図のように将軍を敵城へ送りこみます。



リアルタイムシミュレーションなので、こんな感じにわらわらと出陣させる事も可能。

もちろん、敵も自分の城めがけて将軍を送り込んでくるので、防衛用に将軍をしっかりと配置しなければいけません。



味方の将軍が敵城に接触した瞬間、戦闘となります。





戦闘は、将軍同士のぶつかり合いで表現されています。



このように将軍同士が向かいあり、お互いめがけて走り出します。

ぶつかると今度は反対方向に押し戻されます。

この時、Aボタン連打で踏ん張って踏ん張って踏ん張る!



すると、相手を壁にぶつけることができます。

まあ連打をしなくても、戦闘能力が高ければ相手を壁にぶつけることができるので、

将軍同士の衝突→壁ダメージ→将軍同士の衝突→壁ダメージ…

と繰り返すことで、相手を倒す事ができます。

動画だとわかりやすいかな…↓(0:26〜)




この戦闘がスピーディーで面白く、ついつい時間を忘れて遊んでしまいます。

なお、将軍同士の衝突の他、購入したアイテム(切り札)で敵を攻撃したりも出来て、

「ミックミー」など攻撃力の高い切り札で敵を一掃したときの快感はこの上無いものがありますね…


ッグモンスター

戦闘で、敵に負けそうな時。

そんな時は特定の将軍が持っている不思議な卵を使い、「エッグモンスター」を召喚しましょう。



「ほんだららった へんだららった どんがらがった ふん♪ ふん♪」

という怪しげな儀式が行われ…。



エッグモンスターが誕生します。

基本的にエッグモンスターは、将軍をはるかにしのぐ能力を持ってるので、敵将をボコボコにすることができます。

ただ、敵の将軍もエッグモンスターを召喚してくる場合もあり、その場合はエッグモンスター同士の激しい戦いとなります。


このエッグモンスターが個性豊かな奴が多くて面白い!



ワラワラというモンスターは、99体のワラの集合体。

攻撃のときもワラワラワラワラ…と99回セリフがでます。

しかしよくみると、一人だけウラいるんですよね。




ムーンマッスルについてはもう説明のしようがないぐらい狂っています。

画面の明るさまで変わってるし…



魔道士。ダジャレか!

ちなみに使える攻撃は、「ケアル」と「ソーリー」だったり…



これまたどうかしてるモンスター、モザイクマン。



そして最強のエッグモンスター「ハデス」。

卵補正の高い将軍の一発エッグ、もしくはエンジェリンで強化したエラベルエッグぐらいでしか出現しないので

出たときの喜びはすごい。



それのパロディーモンスター「ハデデス」。

一瞬グラフィックをみて、「ハデスきたああああああ!!! ……あ?」っていう脱力がたまりません。


他にも、まったく攻撃しない「ウゴカザル」や、

全ての攻撃が自分へのダメージにつながるゾンビなど、

狂ったモンスターがたくさん出現します。


持ってる卵の種類や半熟レベル、隠しパラメーターの卵補正値などによって出現するモンスターが変わるので、

どんなモンスターがでるか毎回ドキドキです。



ロディ

半熟英雄の発売元はスクウェア。

そういった経緯もあり、スクウェアのゲームからちょいちょいキャラクターが登場します。

例えば月イチコマンドで、FF4の「パロム」「ポロム」が登場し、良い切り札をくれたりなどです。


中でも4面のボス、完熟四季王は…



春のスプリミョーネ!



夏のサマカンテ!



秋のフォーリシア!



冬のウィナッツォ!


そう、FF4の四天王をそのままパロってボスとして登場させたのです。

グラフィックを良い〜〜感じにゆる〜〜く書き換えてるのも、楽しい。

(スカルミョーネ、ルビカンテ、バルバリシア、カイナッツォ)


あとは、仲間にできる将軍でリディアやらグレイやらがいて、そいつらを集める楽しみもあります。



とまあこんな感じのゲームですが、

他にもまだまだ色んなシステムが存在します。

ちょろっと話しましたが、これまた個性豊かな「切り札」たちがあったり、

卵の使えないキャラクターが使える「奥の手」システムがあったり、

すぎやまこういち先生の魅力的なBGMが要所要所で魅せてくれたり、

不要な将軍を行かせる洞窟、イベントが起こる温泉、

月イチコマンド、CMなどなど、魅力的なシステムがたくさんあって、

本当にこのゲームは面白い!

もし貴方が暇で、SFCがあるのならば、今すぐプレイする事をオススメします。

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